子どものころの夢がたくさん詰まったお子様ランチ。初めて出会った時のわくわく感は大人になっても忘れられないものですよね!
そんな懐かしい気持ちを思い出させてくれる”お子様ランチ”に何故かいつも付いてきた旗の存在。なんでだろうと疑問に思ったことはありませんか?
今回は、そんなお子様ランチの旗の秘密について解説していこうと思います!
お子様ランチの起源と旗の由来

お子様ランチの起源は、1930年(昭和5年)に日本橋にあった三越の食堂部主任、安藤太郎さんが考案した「御子様洋食」に遡ります。当時、世界恐慌の影響で日本も不景気だったことから、子供たちには楽しい気持ちになってもらえるような夢のある食事を提供したいという思いから生まれたそうです。
そして、安藤さんは登山が好きだったことから、お子様ランチの中のメニューの一つであるケチャップライスを富士山に見立て、登頂旗を日本の国旗で表現し、旗をつけた最初の始まりだと言われています。そのため、お子様ランチに旗がついている理由は、登山好きの安藤さんが考案した子供向け定食の「御子様洋食」に富士山に見立てたケチャップライスに登頂旗に見立てた旗をつけたことが始まりというわけでした。
お子様ランチの進化

お子様ランチの原点は三越のレストランの子供向け定食の「御子様洋食」でしたが、翌年の1931年に、上野松坂屋のレストランで「お子様ランチ」という名前で子供向けランチメニューが発売されるようになりました。
発売当初、こちらのメニューには旗はついていなかったそうですが、翌年に更にバージョンアップしたメニューに変更し、その時に旗をつけたのが、現在も続いていると言われています。
お子様ランチの現在

現在のお子様ランチはバリエーションも豊かになり、お店によってオリジナリティが飛んでいます。また、子供にとっては、自分だけの特別感のあるとても豪華なランチです。
そして、戦後となる30年後の1960年代に入り、上野松坂屋が子供に人気のあったウルトラマンのテレビシリーズのキャラクターのグッズをおまけにつけたところ、お子様ランチを注文する子供が増え、大人気メニューとなり、現在のお子様ランチの形になりました。
まとめ

いかがでしたか?お子様ランチは、子供たちを喜ばせたいという願いから生まれた、まさにおもてなしの心をもった日本ならではのメニューだったのです!
そして、その象徴とも言える旗は、子供たちに夢と楽しさを提供するためのアイデアから生まれました。この素敵な豆知識をぜひ覚えておいてくださいね!